美容医療のカウンセリングでは「施術名」より先に悩みを伝えよう
SNSやWebサイトを見ていると、「この施術を受けたい」と施術名から考えたくなることがあります。
ただし、同じ「シミが気になる」「フェイスラインを整えたい」という悩みでも、原因や肌状態は一人ひとり異なります。そのため、最初から特定の施術に決めつけるのではなく、何が気になっていて、どのような状態を目指しているのかを伝えるところから始めるのがおすすめです。
たとえば「最近フェイスラインが気になる」という場合も、「脂肪が気になるのか」「皮膚のゆるみが気になるのか」「輪郭そのものを変えたいのか」によって、検討する方法は変わります。
医療上の診断や治療方針の決定には医学的判断が伴います。厚生労働省も、診察等で得た患者情報から治療方針について主体的に判断・伝達する行為は診断に当たり、医行為であると示しています。
そのため、カウンセリングでは「人気の施術を教えてください」だけでなく、自分の悩みに対してなぜその施術が候補になるのかまで医師に確認することが大切です。
カウンセリングで聞いておきたい10の質問
質問内容を事前にスマートフォンのメモなどへ残しておくと、緊張しても確認しやすくなります。
| 質問 |
確認したいこと |
| 私の悩みの原因はどのように考えられますか? |
施術名ではなく、現在の状態について説明を受ける |
| 提案された施術では、どのような変化を目指しますか? |
期待できる範囲と限界を確認する |
| ほかに選択肢はありますか? |
1つの施術だけでなく、治療しない選択肢も含めて比較する |
| 使用する薬剤・医療機器は何ですか? |
名称や特徴を把握する |
| 国内で承認された薬剤・医療機器ですか? |
未承認・適応外の場合は、その点も説明してもらう |
| どのようなリスクや副作用がありますか? |
よく起こる症状だけでなく、重要なリスクも確認する |
| ダウンタイムはどの程度想定されますか? |
仕事・学校・旅行などの予定と照らし合わせる |
| 何回程度の施術を想定していますか? |
1回の料金だけでなく、治療計画全体を見る |
| 最終的に必要となる費用はいくらですか? |
麻酔代・薬代・再診料などを含めた総額を確認する |
| 施術後に異常があった場合はどう対応しますか? |
連絡方法や診察・アフターフォローを確認する |
特に自由診療は、同じ名称の施術でも治療内容や費用が医療機関によって異なる場合があります。
厚生労働省の医療広告ガイドラインでも、自由診療について情報を掲載する場合は、通常必要となる治療内容、費用、治療期間・回数、主なリスク・副作用などをわかりやすく提供することが求められています。
料金表に書かれた「1回○円」だけを見るのではなく、自分の場合は何回程度を想定するのか、追加費用が発生する可能性はあるのかまで確認しておくと、予算を考えやすくなります。
薬剤や医療機器についても確認しておきたい
美容医療では、国内で承認された薬剤・医療機器だけでなく、国内未承認のものや、承認された効能・効果とは異なる目的で使用されるものもあります。
「未承認=受けてはいけない」と単純に判断するものではありませんが、患者側がその事実を知らないまま施術を受けるのは望ましくありません。
厚生労働省の「医療広告規制におけるウェブサイト等の事例解説書 第6版」では、未承認医薬品・医療機器等を用いる自由診療を広告する場合、「未承認であること」「入手経路」「国内の承認品の有無」「諸外国における安全性等の情報」などを明示する必要があると整理されています。
カウンセリングでも、
「使用するものは何ですか?」
「国内承認されていますか?」
「未承認の場合、なぜこの薬剤・機器を選ぶのですか?」
と質問して構いません。
専門用語をすべて覚える必要はありません。自分が受ける施術について、自分なりの言葉で説明できる程度まで理解することを一つの目安にするとよいでしょう。消費者庁も、使用する薬などについて自分でも説明できるかを確認項目に挙げています。
「効果」だけでなく、できないことやリスクも聞く
美容医療の広告を見ると、どうしても施術後の変化やメリットに目が向きやすくなります。
しかし、カウンセリングでは「何が期待できるか」と同じくらい、何は難しいのか、どのようなリスクがあるのかを確認することが重要です。
同じ施術でも、肌状態、体質、治療部位などによって経過には個人差があります。そのため「必ずこうなる」という説明ではなく、期待できる範囲と限界の両方について説明を受けたうえで判断しましょう。
厚生労働省も、自由診療についてメリットだけを強調し、主なリスクや副作用の情報が乏しい状態では、患者が適切な選択をできないおそれがあるとしています。
「副作用はありますか?」だけではなく、
「起こりうる症状の中で、特に受診が必要になるものはありますか?」
と聞くと、施術後の判断にも役立ちます。
料金は「今日払う金額」ではなく治療全体で確認する
美容医療を比較するとき、最初に表示されている料金だけで判断するのは避けたいところです。
確認したいのは、その施術を予定どおり受けた場合に、合計でどの程度の費用になる可能性があるのかです。
たとえば複数回の施術が想定される場合、1回分の価格だけでは総額がわかりません。麻酔や薬、診察などに別途費用が発生する場合もあります。
見積もりを受け取ったら、「この金額以外に必要になる可能性がある費用はありますか?」と確認しておきましょう。
また、その場で契約を急ぐ必要があるのかも一度考えてみてください。消費者庁では、美容目的の施術について、不安をあおられたり、その場で契約・施術を迫られたりするケースについて注意喚起しています。
説明を聞いて迷いが残っているなら、いったん持ち帰って考えることも選択肢です。
カウンセリング前に準備しておくと話しやすいこと
特別な知識を勉強してから受診する必要はありません。
それよりも、「どこが気になるのか」「いつ頃から気になっているのか」「どの程度の変化を希望するのか」「大切な予定はあるか」「予算はどの程度か」などを整理しておくと、相談しやすくなります。
治療歴、服用している薬、アレルギー、これまでに受けた美容医療などについて質問された場合は、できるだけ正確に伝えましょう。
特に過去に注入治療や手術などを受けている場合は、施術名や時期がわかる範囲でメモしておくと説明しやすくなります。
こんなときはその場で決めず、もう一度確認を
カウンセリングを受けても疑問が解消されない場合は、施術を急ぐ必要はありません。
特に、リスクについて十分な説明がない、当初確認していた金額から大きく変わった、使用する薬剤や機器について質問しても説明がわからない、希望していなかった施術を強く勧められる、といった場合は、一度内容を整理してから判断する方法があります。
消費者庁も、希望していない施術を勧められた場合や心配な点がある場合には、改めて十分な説明を受け、もう一度よく考えてから施術を受けるか決めるよう案内しています。
美容医療は「今日申し込むこと」ではなく、自分が内容を理解し、納得して選べることが大切です。
施術を決められなくてもカウンセリングは受けられる?
「自分にはHIFUがいいのか、注入治療がいいのか、それとも肌治療がいいのかわからない」といった状態でも、最初から施術名を決める必要はありません。
LIFIX BEAUTY CLINICでは、公式サイト上で「お肌」「カラダ」「ダイエット」といった悩み別の導線に加え、肌治療・医療脱毛・美容点滴・注入治療など複数の施術カテゴリーを案内しています。 また、肌状態などを確認したうえで、医師が施術方法を提案する方針を掲載しています。
そのため、施術名を決めることよりも、まずは「何が気になっているか」を整理して相談するとよいでしょう。
カウンセリングで説明を聞いたあとも、わからない言葉や不安な点があればその場で確認してください。内容・費用・リスクを理解したうえで、自分に合う選択肢を検討することが大切です。
LIFIX BEAUTY CLINICではLINE・WEBから予約を受け付けています。
よくある質問
美容医療のカウンセリングでは、受けたい施術を決めておく必要がありますか?
必ずしも施術名まで決めておく必要はありません。「シミが気になる」「フェイスラインの変化が気になる」など、悩みや希望を伝え、医師の診察を受けたうえで選択肢を確認するとよいでしょう。
カウンセリングを受けた日に施術を決めなくても大丈夫ですか?
説明を聞いて疑問や迷いが残る場合は、一度持ち帰って検討するという判断もできます。消費者庁も「その施術は今すぐ必要か」を確認するよう案内しています。
費用については何を聞けばいいですか?
1回分だけでなく、想定される回数、麻酔・薬・診察などの追加費用を含めた総額を確認しましょう。自由診療では、治療内容や料金が医療機関によって異なる場合があります。
未承認の薬剤や医療機器を使うと言われたらどうすればいいですか?
未承認であることだけで判断せず、入手経路、国内承認品の有無、海外での安全性情報などについて説明を受け、理解したうえで検討してください。厚生労働省も、未承認医薬品等を広告する場合にはこうした情報の明示を求めています。
「自分に一番合う施術は何ですか?」と聞いてもいいですか?
問題ありません。ただし、「一番」という言葉だけでなく、「なぜその施術が候補になるのか」「ほかにはどんな方法があるのか」まで確認すると、比較して判断しやすくなります。